須恵町立歴史民俗資料館
館長ごあいさつ

須恵立町歴史民俗資料館

須恵町立歴史民俗資料館

江戸時代、全国に「須恵」の名を全国に知らしめた磁器御用窯「須恵焼」、眼科医「田原眼科」「高場(岡)眼科」や全国各地から治療に訪れた「眼病人宿」に関する諸資料、明治から昭和にかけて日本の発展を支え続けた「海軍炭鉱」「志免工業所」に関する諸資料、そして須恵の地に生き続けた先祖の生きざまを後世に伝えたい……。

このような願いが込められて、須恵町立歴史民俗資料館は、昭和48年7月に竣工、翌49年7月に開館しました。県内では最も古い市町村立の歴史民俗資料館です。 初代館長として故板橋謙吉氏を迎え、町内各区より「民俗資料収集委員」を委嘱し、精力的に各種資料の収集に努力を重ねました。その結果、昭和57年時に約6,000点の資料が収集されました。その後、精力的に収集を続け、平成27年4月現在で約14,000点の資料(考古資料除く)を収蔵しています。

おもな収蔵資料は以下のとおりです。
・考古資料 (町内の遺跡から発掘調査で出土した資料)
・佐谷建正寺関係資料 (最澄(伝教大師)にゆかりのある建正時に関する資料)
・高鳥居城跡関係資料 (福岡県を代表する中世山城に関する資料)
・須恵焼関係資料 (福岡藩磁器御用窯に関する資料)
・須恵の眼科医(目薬)関係資料 (藩医であった田原眼科と岡(高場)眼科に関する資料)
・炭坑関係資料 (日本唯一の海軍炭鉱に関する資料)
・民俗資料 (約10,000点を超える豊富な資料)

資料館では、これらの豊富な収蔵資料を常設展示および企画展によって公開しています。収蔵庫に保管している資料を含め、すべての民俗資料をホームページ上で公開する作業を進めています。ボランティア団体(Museum Project)の協力を得て、現在約8,000点の資料を公開しています(平成27年4月現在)。ボランティアグループが収蔵資料のデータベースを作成し、その成果をホームページに公開する作業に携わる資料館は、当館のみではないでしょうか。
資料館は、展示公開の場にとどまらず、小学校の社会科見学、中学校の職場体験学習、博物館実習など、教育の場としても広く利用されています。博物館の新しい活用方法についても引き続き検討を加えます。
「須恵町の記憶の玉手箱」として、歴史民俗資料館は、設立時の志を忘れずに、これからも精力的に須恵町に関する資料の収集・保存・展示公開に努めていきます。来館者のみなさまには資料館にお越しいただくたびに、新鮮な驚きを提供できるよう努力します。今後ともよろしくお願いします。

平成27年4月
須恵町立歴史民俗資料館  館長 合屋 栄一